八ヶ岳南麓でモダンなお仏壇、創作家具、オーダーメイド家具、インテリア製品、オリジナルの茶道具などを製作している家具工房ZEROSSOの清水泰です。
今日は、「お仏壇/宇宙へ・クルミ」のお話です。
今回ご紹介するお仏壇の「宇宙へ」は、ここ数年の定番の一つです。
一見するとお仏壇には見えないデザイン、という視点では最もお仏壇に見えないデザインです。
このデザインは、最初に段差のある本体に足を付けたキャビネットとして製作しました。
それをご覧になったお客様が、この形のお仏壇にしてほしいと言われて製作したのがスタートです。二つの箱を並べて段差を付けて固定したデザインはかなりユニークですが、
お仏壇として予想以上に人気があるのも事実です。
本体の二つの箱を並べて右側の箱を上へスライドさせています。
そして最大のポイントは、二つの箱の空間が一つになっている点です。
箱を並べて中央に仕切りがあれば普通ですが、一つの空間にしているところがミソです。
左右の箱のバランスを考えて、右側の箱は左側よりも少し高さが低くなっています。
扉は框組で枠を作り、中央に鏡板をはめ込むタイプで、中央につまみを付けています。
扉のバリエーションの中では、シンプルなデザインです。
左右の扉の上部に仕込んだマグネットできっちりと締まります。
右側の箱がスライドしているのは、天国に召されたという感覚を表現しています。
お仏壇はどっしりとした土台が多いですが、私の感覚では「天国へ、上へ」というものがあるので、浮遊した感じを表現するデザインが多いです。
この左右非対称な本体を支えるために、土台にも工夫があります。
左側はしっかりとした土台で支え、その土台から右に向かって1本の脚が伸びています。
浮遊した感じを出すために、右側の脚を目立たなくしているのです。
もちろん安定感に問題はなく、見た目もバランスよく納まっています。
このタイプでは須弥壇はつけておりません。
段差を須弥壇として機能させるようにしています。
例えば右にお位牌やご本尊、左に写真や遺品、というように。
もちろんご希望により、須弥壇を作ったこともありますので、使い方は自由です。
ご夫妻のお客様には、「夫婦二人でここに入って、右が私、左があなたね」という冗談を聞いたのも一回ではありません。発想が豊かになるデザインかもしれないですね。
本体に使用した材は北海道産のクルミです。
落ち着いた茶系で、とても味があります。
木目も美しく、優しい感じがするのがクルミの特徴です。
材の色や雰囲気、扉のデザインなどで表情は様々に変わります。
他のバリエーションも今後、紹介してゆきたいと思います。
今日は、「お仏壇/宇宙へ・クルミ」のお話でした。
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八ヶ岳の家具工房 ZEROSSO(ゼロッソ)
木の持つ風合いを最大限に活かし、デザイン性と機能性を兼ね備えた創作家具。
コンパクトで一見するとお仏壇には見えないデザインのお仏壇。
伝統を考慮しつつも、独創性に富む茶道具。
現代作家と老舗企業のコラボレーションから生まれた甲州印伝クロック。
遊び心に溢れたアート作品。
八ヶ岳南麓の家具工房、ZEROSSOから暮らしを豊かにする良質な木製品をお届け致します。
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