八ヶ岳南麓でモダンなお仏壇、創作家具、オーダーメイド家具、インテリア製品、オリジナルの茶道具などを製作している家具工房ZEROSSOの清水泰です。
今日は、「カバのコンソール・製作過程その1」のお話です。
以前に市場で購入した厚めのカバの板。片側に赤みがあるものの、その多くが白太で、虫食いもある。幅は240mmで長さは2000mm。縦方向への反りもある。この材を上手く利用できないかと、ずっと頭の隅に置いていた。幅の狭さを活かし、厚みも利用してコンソールにまとめるという構想が漸くまとまり、製作に着手した。
先日のナチュラルベンチと同じように、長い板を折り曲げて、片側を留めで繋ぎ、板脚とする。しかし、その板脚は足先へ向かって三角形のように絞り、厚みもテーパーを付けて薄くなっていく。なかなか恰好良いじゃない!と、自分のアイデアに酔いつつ、具体的な加工を進めていった。上の写真は、中央でカットしてから、厚みを決めて側面を整えたところ。
厚みが50mm程度あるので、留めの加工も簡単にはいかなかった。昇降盤が小さくて、一回で留めをカットできないのだ!。途中まで昇降盤でカットしてから、手鉋で残りを削って調整するという方法で進めた。
面を整えてから、核を入れるための溝をルーターで掘った。面が広いので、2本の溝を加工した。
右の写真は溝加工を終えたところ。
外側に赤身が来るようにしているが、切り口の部分から、白太が多いことがわかる。カバは赤白がクッキリしているので、今回はそのラインをデザインの一環として生かす作戦だ。
次回は、天板周囲のカットと、脚のテーパーカットなどの工程に進みます。
今日は、「カバのコンソール・製作過程その1」のお話でした。
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