私の家具作りの原点・その２：抽斗は宝箱～オーダーメイド家具・キャビネット・お仏壇・テーブル・ベンチ・インテリア製品・家具工房ZEROSSOのブログ～

八ヶ岳南麓でモダンなお仏壇、創作家具、オーダーメイド家具、インテリア製品、オリジナルの茶道具などを製作している家具工房ZEROSSOの清水泰です。

今日は、「私の家具作りの原点・その２：抽斗は宝箱」のお話です。

家具工房ZEROSSO、清水泰の家具作りの原点。

私がこの仕事をすることになったきっかけや、根底にあること。大きく３つのことが、今の自分に影響を及ぼしていると考えています。それについて３回に分けてお話したいと思います。今日はその第２回目、「抽斗は宝箱」についてです。

小学生の頃、当時量産されていた所謂学習机、本棚とライトがセットになったスチール製のものを買ってもらっていました。その抽斗に、様々なガラクタ、分解した電気製品の部品とか、工具類とか、木っ端とか、あらゆるものを仕舞っていました。何か物を作るということが大好きだった私は、利用できそうなものを抽斗に仕舞い込んでいたのです。

そして、何か創ろうかと考えると抽斗を引いて、中をのぞきながら、何ができるかなと想いを巡らしていました。そこに溢れるガラクタ類は、私の創作の可能性を広げてくれるものであり、ワクワクしたことを今でも覚えています。つまり、抽斗は私の創作意欲を掻き立てるトリガーのようなものであり、宝の箱だったのです。

家具作りという仕事を始めてから、この思い出がよみがえり、あの当時抽斗を引くときにワクワクした感じを、自分が作る家具で感じてもらえないだろうか。何を入れようかとワクワクする抽斗を作りたい。この思いから、抽斗を自分の製作の一つの大きなテーマとして、現在も創作活動を進めています。「人を魅了するような抽斗のある家具」。どこまでも追求していきたいと思っています。