飾り台／鉄と木のコラボレーション作品～オーダーメイド家具・キャビネット・お仏壇・テーブル・ベンチ・インテリア製品・家具工房ZEROSSOのブログ～

八ヶ岳南麓でモダンなお仏壇、創作家具、オーダーメイド家具、インテリア製品、オリジナルの茶道具などを製作している家具工房ZEROSSOの清水泰です。

今日は、「飾り台／鉄と木のコラボレーション作品」のお話です。

木と鉄と緑の作家によるライフスタイルブランドfeeLife YATSUGATAKEの作品として製作した飾り台。仕上げ直して、お嫁入となりました。

細い鉄の丸棒を駆使した本体と脚部、そこに合わせた棚板と抽斗箱。木と鉄のコラボレーション家具は数多ある中で、鉄の作家である上野玄起さんと私とのコラボレーション作品は、独特の世界観を持っているように感じています。重たい感じや、野暮ったい感じは全く見当たらないその雰囲気。鉄なのに重量感をあまり感じさせないデザインと全体のバランス。

この飾り台も、抽斗箱のサイズ感を決めた以外は、特に打ち合わせもありません。出来上がった鉄の本体に、合わせて棚板を作り、抽斗箱を納めただけ。必要以上のやり取りはせずにまとめ上げるのはいつものことですが、これがマッチしていくのが不思議な感じ。お互いの作風を理解して信頼しているからこそできる創作だと思います。

抽斗箱は本体の縁を見せずにスッキリとしたデザイン。取っ手も付けずに穴を開けて指を掛けて引き出すスタイルです。棚板は円形と楕円形で、鉄の棒をまたぐスリットを設けてバランスよく納めました。一般的に脚のクッションにはゴムなどを使うところを、遊び心で木のキャップを作り、同じものをTOPにも被せてみました。

今回、仕上げ直して写真を撮ってみると、ドラムセットみたいな雰囲気もありますし、動き出しそうな独特の雰囲気も持っています。絶妙なバランスの作品だと、あらためて思いました。

異素材とのコラボレーションはいつも刺激的です。信頼できる作家との協演は、自分の世界を広げてくれますし、新しい雰囲気の作品も生まれます。今後も色々とチャレンジしていきたいと思います。