八ヶ岳南麓でモダンなお仏壇、創作家具、オーダーメイド家具、インテリア製品、オリジナルの茶道具などを製作している家具工房ZEROSSOの清水泰です。
今日は、お仏壇の扉のデザイン解説「マグネットをを利用する場合」のお話です。
扉を閉めた時、そのままであれば、自然と開いてきたりして締まりのない状態になります。これを防ぐために扉をピタッと閉めるための工夫が必要ですが、ZEROSSOのお仏壇では、取っ手にロック機構を持たせる方法と、マグネットを仕込む方法の2つを使っています。
今日は、マグネットを利用する場合についてお話したいと思います。
マグネットは、扉の上端の中央付近と本体天板の内側に仕込みます。磁力のバランスを考えて、ピタリと閉まるけども、バタンとしない程度を心掛けています。最後に扉を閉めた時に、スーッと持っていかれてパタンと閉まる感じが理想です。
扉のストッパーも天板内側に付きますので、扉とストッパーが当たるときに音がします。空気の抜け方により、最終的な音の感じは変ります。
写真の左側は取っ手がない場合、右側がある場合ですが、マグネットを利用する場合にはどちらでも対応することが可能です。取っ手がある右側の場合には右から開けて、閉めるときは左が先という順序がありますが、左の取っ手がない場合には合わせ目をフリーにしていますので、順序はなくどちらからでも開閉できます。特に取っ手がない場合には、スッキリとした印象の扉にするためにマグネットの利用は不可欠となっています。
ちなみに使用しているマグネットはネオジム磁石というもので、強力な磁力があるのに小さいので、扉や天板のような狭い場所に仕込むのに最適です。
今日は、お仏壇の扉のデザイン解説「マグネットを利用する場合」のお話でした。
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