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お仏壇の扉のデザイン解説「ピンによる開閉システム」 ~オーダーメイド家具・キャビネット・お仏壇・テーブル・ベンチ・インテリア製品・家具工房ZEROSSOのブログ~

八ヶ岳南麓でモダンなお仏壇、創作家具、オーダーメイド家具、インテリア製品、オリジナルの茶道具などを製作している家具工房ZEROSSOの清水泰です。今回はお仏壇の扉のデザイン解説「ピンによる開閉システム」についてのお話です。

 

ZEROSSOのお仏壇では、蝶番を使うかピンを使うかの2種類あります。ここにある右側が蝶番を使った場合の扉、そして左側が上下からピンで支えるタイプの扉です。今日は「ピンを利用する場合」について、お話したいと思います。

 

ピンで支える場合には、天板と地板の上下から扉にピンを差し込みます。ピンは直径3mmのアルミ製で、ぐらつかない程度の長さがあります。開閉をスムースにするために、扉の上下にはワッシャーを挟み込んでいます。ピンを差し込んでから、その穴を木で埋めているので、穴はほとんど目立ちません。

 

この方法ですと、金属製のピンなどは外から見えないので、とてもすっきりとしているのが特徴です。一方で、大きな扉や重たい扉には向かないので、小さな扉の場合の選択肢としています。

また、蝶番のように後で調整することはできないので、ピンを差し込んで固定する前にすべての調整を行い、塗装も完了してからピンを差し込んで木の蓋をするため、やり直しがききません。

 

このように加工には制約もあり、難易度も高いですが、上手く納まると開閉はとてもスムーズで気持ちよく動くのも特徴です。

今日は、お仏壇の扉のデザイン解説「ピンによる開閉システム」についてのお話でした。

 

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