八ヶ岳南麓でモダンなお仏壇、創作家具、オーダーメイド家具、インテリア製品、オリジナルの茶道具などを製作している家具工房ZEROSSOの清水泰です。
今日は、「玄関コンソールの製作過程・その6/幕板の加工・本組み」のお話です。
幕板の加工は、つなぎ材のほぞに合わせてほぞ穴を開けるところからスタート。ほぞに対して穴を開けるのは、通常とは逆になり、微調整しにくいので慎重に進めた。嵌め具合がきついと割れる心配もあるので、それも気に掛けつつ加工した。幕板に4か所の穴を開けて完了。
次の加工は中央の段差を作るところ。これは3つの抽斗に段差を付けるデザインにより中央の抽斗のスペースを幕板に開けるためである(下の写真も参照のこと)。
このように長い段差を作るのは意外と面倒だが、昇降盤で淡々と削ってから、ルーターで平らにして無事に完了。仮組して上手くスペースが出来ていることを確認した(右の写真参照)。
次は脚と幕板との接合部部分のほぞ加工。2枚ほぞで、通しほぞにして楔で固定するスタイル。物理的に抜けない強い構造であり、出っ張らすことでほぞ先が楔と共にアクセントになるので、私の家具ではたびたび登場する接合方法である。楔にはウォールナットを使って、コントラストを付ける(下の写真参照)。
最後に脚と同じようにテンプレートを作り、それに倣って曲線の加工をして完成。すべてのパーツが揃った段階で本組へ。楔を打ち込んで、本組の完成です!(下の写真参照)
次回は裏と抽斗の加工に進みます。
今日は、「玄関コンソールの製作過程・その6/幕板の加工・本組み」のお話でした。
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