八ヶ岳南麓でモダンなお仏壇、創作家具、オーダーメイド家具、インテリア製品、オリジナルの茶道具などを製作している家具工房ZEROSSOの清水泰です。
今日は、「姿見の製作過程・前編」のお話です。
長さが1800近い姿見となると、安定した材料の準備がとても重要になってくる。シンプルな枠を作り、鏡をはめ込むというものなので、材が歪んだり反ったりしてフレーム自体にねじれが生じると鏡をはめ込むときに無理な力がかかってしまう。
今回は素直なチェリー材を用いて、少し削っては休ませてを数回繰り返して様子を見ながら材料を整えていきました(右写真参照)。
材が整ったらほぞ組の加工です。今回のポイントは「面腰」という仕口を使い、大きめに取る内側面の接合部を留め(45度)で合わせることに尽きます。こうすることでシンプルで美しいフレームができます。
先ずはほぞ穴を開けたところです(右写真参照)
続いて6mmほどの段差を作り、接合部を留めにカットして仕上げていきます。鋸で切り取ってから、治具を使って鑿で整えていきます(右写真参照)。
次にほぞ穴に合わせてほぞを加工します。ほぞを切り取った後で、留めの部分をやはり同じような治具を用いて、鑿で整えていきます(下左写真参照)。
仮組して微調整をして整えていきます。
組むとこのようになります(下右写真参照)。
後編では本組後の細部を紹介致します。
今日は、「姿見の製作過程・前編」のお話でした。
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