家具職人のつぶやき · 2023/09/01

北杜市　家具工房　注文製作　四角い蓋物作品　～オーダーメイド家具・キャビネット・お仏壇・テーブル・ベンチ・インテリア製品・家具工房ZEROSSOのブログ～

八ヶ岳南麓でモダンなお仏壇、創作家具、オーダーメイド家具、インテリア製品、オリジナルの茶道具などを製作している家具工房ZEROSSOの清水泰です。

今日は、「北杜市　家具工房　注文製作　四角い蓋物作品」のお話です。

DM写真用の蓋物製作が終わり、次に着手したのが「四角い蓋物」。昨年秋の２回目の蓋物展で初めてチャレンジしたが、四角い器は自分のアプローチが全く異なってくるのだ。木工の箱物を連想させることもあり、組むスタイルも考えられるために視点を広げての創作となる。なので丸いタイプとは完全に切り離して、製作を進めることにしている。

今回の器はやや深さがありサイズは大小の２種類、数は７個。角の感じとかが前回とは趣が異なり新鮮である。今回は、ウォールナットとニセアカシヤのツートンを効かせて、片側のみの端嵌めというスタイルをチャレンジしてみることにした。抑えが弱いと思われるので、反りの心配が少ない柾目の材をメインにしている。

材を合わせて作った板をカットして、通常通りに段欠きを進めていき、箱に蓋が被さるところまで製作。ここでなだらかに削ってみて、小さい方はつまみを付けてみようと考えていたのだが、どうもしっくりこない。やはりツマミ無しの方が良さそうだが、フォルムがシンプル過ぎて面白くないなと思っていると、以前にやっていたレリーフのような模様の掘り込みが浮かんだので早速にチャレンジ。これがいい表情を出してくれたので、今回はすべてその方向で大小をまとめることにした。

掘り込みのデザインはすべて違うし、ツートンに柔らかいカーブの模様が入ると、これがなかなか風情があるのだ。蓋が主張しすぎないようにと考えてまとめているが、果たして塗装してクッキリと色が出た時にどんな感じになるか。明日に塗装をする予定です。

さて、本日の動画は、ギャラリーに展示中のお仏壇とお厨子を比較してご紹介です。