家具　お仏壇　オーダーメイド　「ルリボシカミキリ」　～オーダーメイド家具・キャビネット・お仏壇・テーブル・ベンチ・インテリア製品・家具工房ZEROSSOのブログ～

八ヶ岳南麓でモダンなお仏壇、創作家具、オーダーメイド家具、インテリア製品、オリジナルの茶道具などを製作している家具工房ZEROSSOの清水泰です。

今日は、「家具　お仏壇　オーダーメイド　「ルリボシカミキリ」」のお話です。

私の少年時代、夏の楽しみと言えば虫取り。カブトムシやクワガタを求めては野山を駆け回っていた。大人になっても虫好きは変らず、追い求めはしないものの、出逢いをひそかに楽しんでいる。

貴重な出逢いの一つが、ルリボシカミキリだ。その美しさには何度見ても目を奪われる。やや白身のかかった何とも言えないブルーに黒の斑点模様。そのツートンカラーが触角の先にまで描かれている。ブルーという色は、野山ではあまり見ない色ということもあり、偶然出逢うと「いた～！」と思わず叫んでしまうのだ。今年は梅雨の晴れ間に、アトリエ脇の倉庫の前に静かに止まっていた。弱り気味だったので、動きが鈍く、しばらく眺めることができた。元気だと忙しく動きまわり、飛んで行ってしまったりするので、今回はじっくりと観察することができた。ルリボシカミキリを見るたびに、なぜこんなに美しい色を神様はこの虫に与えたのだろうかと考える。木や葉の中にいると目立ってしまって鳥とかに見つけられやすいのではと思ってしまう。青い花畑の中にでも入れば目立たないと思うが、そういう場所は見当たらない。この美しすぎる虫に、今年も出逢えたことが何よりも嬉しい。

北杜市に移住してきて２２年になろうとしているが、年々気温も上がり、農薬の散布も広がっているのか、アトリエや自宅周辺の虫たちがどんどん少なくなっている。草刈りをしていると、以前はそこから逃げ出す虫がぞろぞろいたのだが、最近はほとんど出てこない。カタツムリもたくさん這っていたのが、今は見つけることが難しい。秋には街灯に大型の蛾がばらばらと飛んでいたのだが、この光景も見ることは少なくなっている。自然破壊が徐々に進行していることを、虫たちの様子から知ることができる。そういう環境下なので、出逢える虫は貴重な存在なのだ。今年はあと何回、ルリボシカミキリに出逢えるだろうか。

さて、本日の動画は、コンソール製作のご紹介です。